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SUNRISE

雨の中、傘を差さずに踊る人間がいてもいい。

"紅の豚"を観た

たった今、金曜ロードショーで"紅の豚"観ました。
いやぁ、一度小学生の時に観た時は"楽しくて面白い映画だなぁ"くらいの感想だったのですが、今、つまり高校生になってから観てみるととてもそんな言葉じゃ収まりません。

まず惹きつけられたのは、舞台、登場人物、セリフなど、すべてに溢れるものすごいお洒落さ。"ファッショナブル"とか、そういうオシャレさではなくて、人生を真摯に味わってきた人が出す本当のお洒落さ、とでも表現しましょうか。
また、登場人物も皆非常に魅力的ですね。(フィオさん素敵すぎです!!)

そして、子供の頃とかなり印象が違ったのは、やはりポルコの生き様というか...特に最後、嫌がるフィオをジーナさんに託し、別れるシーンではとても切なくなりました。

僕はなんというか... "運命に抗いながらも、別れを受け入れて、誰か大切な人の幸せを遠くで祈りながら思い出とともにひたむきに生きていく" というような... 人の一生の切なさを描いたような作品にぐっときてしまいますね。

最後の歌にも揺さぶられてしまいました。これです↓
www.youtube.com

時には昔の話をしようか
通いなれた なじみのあの店
マロニエの並木が窓辺に見えてた

コーヒーを一杯で一日
見えない明日を むやみにさがして
誰もが希望をたくした
揺れていた時代の熱い風にふかれて
体中で瞬間を感じた そうだね

道端で眠ったこともあったね
どこにも行けない みんなで
お金はなくても なんとか生きてた
貧しさが明日を運んだ
小さな下宿屋にいく人もおしかけ
朝まで騒いで眠った
嵐のように毎日が燃えていた
息がきれるまで走った そうだね

一枚残った写真をごらんよ
ひげづらの男は君だね
どこにいるのか今ではわからない
友達もいく人かいるけど
あの日のすべてが空しいものだと
それは誰にも言えない
今でも同じように見果てぬ夢を描いて
走りつづけているよね どこかで

"昔は良かった"なんていうとすぐに"懐古厨""老害"と呼んで来る人たちがいますが、やはりああいう作品を見せられると、あまりに現代は味気ないなぁ、と痛感します。
やはり人間には科学技術だけでは満たせないものがあるようで、それを満たすためには自分の足で立ち自分の頭で考え、日常の何気ないものにまで心、つまり感性を開いて一歩一歩力強く生きていかねばならないなぁ、とそんなことを考えました。